好きなブランドはありますか?

デザインが好きだから。
品質が良いから。
身につけると、少し自信が持てるから。

理由は人それぞれだと思います。

私にとって、CHANELは少し特別な存在です。
もちろん、デザインも好きです。
けれど、それ以上に惹かれているのは、創業者であるココ・シャネルの生き方や、美しさに対する考え方です。

私は普段、CHANELの時計と口紅、香水を愛用しています。

どれも、ただ好きだから使っているわけではありません。
それぞれに、私なりの意味があります。

時計は、時間だけを教えてくれるものではない

私は仕事の日に、CHANELの時計を身につけます。

フランスの本店で購入した、自分へのご褒美です。

仕事をしていると、時間に追われることがあります。

あれもやらなければ。
これも終わらせなければ。
気づけば、気持ちばかりが先へ進んでいる。

でも、私は思うのです。
焦って良いことなんて、ひとつもない。
焦れば、普段ならしないような失敗をすることもあります。

そんなとき、ふと時計を見る。

そして、少しだけ気持ちを落ち着かせます。

反対に、疲れたときにも時計を見ます。
「あと少し、頑張ろう」
そう思えることもあります。

同じ時計なのに、あるときは自分を落ち着かせ、あるときは背中を押してくれる。

そして、その時計を見るたびに、ココ・シャネルという女性を思い出します。

自分の力で道を切り開いた女性。
私も、もう少し頑張ってみよう。

私にとって時計は、時間を知るためだけのものではありません。

自分の心を整え、自分らしく働くための小さなお守りなのです。

「口紅は落ちる過程にこそ、ドラマがある」

私はCHANELの口紅を愛用しています。

ココ・シャネルの口紅にまつわる言葉に惹かれたからです。

口紅は、朝きれいに塗っても、一日中そのままではありません。

食事をすれば落ちる。
飲み物を口にすれば、少し薄くなる。

以前の私は、口紅が落ちることを、ただお化粧が崩れることだと思っていました。

でも、今は少し違います。

その口紅が落ちるまでの間に、何があったのだろう。

誰と食事をしたのか。
どこでお茶を飲んだのか。
どんな話をして、どんな気持ちになったのか。

そう考えると、口紅が落ちていく過程にも、一日の物語があるように思えるのです。

もちろん、鏡を見て塗り直すこともあります。

けれど、朝と同じ状態に戻すことだけが、美しさではないのかもしれません。

美しく整えた姿だけでなく、そこに流れた時間も大切にしたい。
私は、そんなふうに思っています。

香水は、目に見えない美しさ

私はCHANELの香水を愛用しています。

ココ・シャネルの言葉として広く知られているものに、こんな言葉があります。

「香水をつけない女性に未来はない」

初めてこの言葉に触れたとき、とても大胆な表現だと思いました。

もちろん、私は香水をつけない女性に魅力がないとは思いません。

けれど、この言葉から、ココ・シャネルが香りをどれほど大切にしていたのかが伝わってきます。

私は、ラグジュアリーとは、目に見えるものだけではないと思っています。

美しい洋服やアクセサリーは、目で楽しむことができます。

けれど、香りは見えません。

すれ違ったとき。
誰かと近くで話したとき。
ふとした瞬間。

その人の印象として、香りが記憶に残ることがあります。

だから私は、香水を単なるおしゃれの仕上げとは考えていません。

自分が心地よく過ごすために。
そして、周囲の人への配慮も忘れずに。
その日の場所や相手に合わせて、香りを楽しみたいと思っています。

目には見えなくても、人の心に残る美しさがある。
私は、そんな美しさを大切にしたいのです。

いつか、パリのCHANEL本店でスーツを買いたい

私には、一つの夢があります。

いつか、自分で働いて得たお金で、パリのCHANEL本店のスーツを買うこと。

そして、そのスーツを大切に着続けたい。
流行が変わっても、年齢を重ねても。

丁寧に手入れをしながら、長く付き合っていきたいと思っています。

でも、夢はそれだけではありません。

いつか、そのスーツを次の世代へ。

さらに、その先の世代へ。

親子三代、そして孫の代まで受け継いでいけたら、どんなに素敵でしょう。

もちろん、同じ洋服を誰もが気に入るとは限りません。

それでも、私が大切にしてきたものを、いつか誰かが「着てみたい」と思ってくれたら嬉しい。

そのスーツには、私が働いてきた時間も、頑張ってきた思い出も、きっと重なっているはずです。

買ったときよりも、何年も着たあと。
そして、誰かに受け継がれたとき。
その洋服には、値段では測れない価値が生まれるような気がします。

長く愛せるものを選ぶために、大切にしたい3つのこと

CHANELに限らず、私は身の回りのものを選ぶとき、そのものと長く付き合えるかを大切にしたいと思っています。

高価なものである必要はありません。

日常で使う小さなものにも、自分なりの意味を持たせることはできます。

1.流行より、自分が本当に好きかどうか

流行しているから、誰かが持っているから。

それも、ものを知るきっかけにはなります。

でも、最後に選ぶのは自分自身。

人に見せるためだけではなく、自分が心から好きだと思えるものを選びたいのです。

2.長く使いたいと思える理由があるか

買った瞬間の嬉しさも、もちろん大切です。

けれど、何年か経ったあとにも、手に取りたいと思えるでしょうか。

私にとってCHANELの時計は、働く自分を励ましてくれる存在です。

そんなふうに、使い続けたい理由があるものは、自然と大切にできる気がします。

3.自分にどんな気持ちをくれるか

身につけると背筋が伸びるもの。

見ると心が落ち着くもの。

大切な思い出がよみがえるもの。

ものの価値は、値段やブランドだけでは決まらないと思います。

たとえ小さなものでも、自分の心を豊かにしてくれるなら、それは十分に価値のあるものです。

私が受け継ぎたいのは、ブランドだけではない

時計も、口紅も、香水も。

そして、いつか手に入れたいスーツも。

私がCHANELに惹かれるのは、高価なものを持ちたいからだけではありません。

ココ・シャネルが、自分の美意識を大切にしながら生きた女性だったから。

誰かに決められた美しさではなく、自分が美しいと思うものを選んでいく。

その姿勢に、私は憧れています。

年齢を重ねると、若い頃とは違うものが似合うようになります。

考え方も、価値観も、少しずつ変わっていきます。

けれど、それを寂しいことだとは思いません。

これまで生きてきた時間があるからこそ、選べるものもあるはずです。

私が大切にしたいのは、ただ美しく見えることではなく、自分の人生を、自分の意思で美しくしていくこと。

いつかパリで、憧れのスーツに袖を通す日。

そのとき私は、どんな女性になっているのでしょう。
今より少し、心に余裕があって。
今より少し、自分の生き方に誇りを持てていたら嬉しい。

そして、その日まで。
今日も時計を見ながら、焦らず、私らしく。

一日一日を大切に重ねていきたいと思います。

有村真理愛