今日は新宿へ久しぶりにお仕事で行ってきました。
待ち合わせの場所は「アルタ前」
先方も私もアルタが無くなり、白い壁になっていたことに気付きました。
時代と共に、移りゆく街並み。
あったものがなくなる。
そしてなかったものができる。
東口を出て正面に立つはずの大きな建物と、あの巨大なビジョンが、青いシートに覆われた空き地と工事の気配に変わっている。
長年「ここに行けば会える」と誰もが信じていた目印が、静かに消えていたのです。
1980年に開業し、45年のあいだ新宿東口の顔だったアルタ。
『笑っていいとも!』の公開生放送が行われ、ビジョンの下で待ち合わせをし、買い物をし、ただ通り過ぎるだけの場所でもあった。
閉店セレモニーでは「いいともー!」のコールで幕を閉じたそうですが、いまその場所に立つと、声はもう聞こえてきません。
あったはずのものが、いつの間にか「あった」という記憶だけになる。
街は、そんなふうに淡々と更新されていきます。
新宿はもともと、変わり続ける街です。
西口では小田急百貨店が解体され、駅全体が「グランドターミナル」へと姿を変えようとしている。
東口も例外ではありません。なかった高層ビルが立ち上がり、新しい待ち合わせの目印が生まれ、次の世代はそれを当たり前として使うのでしょう。
私たちが「アルタ前」と呼んでいた場所も、やがて別の名前で呼ばれる日が来るのだと思います。
ものを失う寂しさと、新しく生まれるものの予感は、いつも隣り合わせです。
街だけでなく、人の暮らしも同じかもしれません。
長く続いたものが終わり、別のものが始まる。
その境目に立ったとき、人は少しだけ立ち止まり、過ぎ去った時間を確かめる。
今日の新宿は、そんな静かな確認の時間をくれました。
あったものがなくなる。なかったものができる。
その繰り返しのなかで、私たちはまた次の待ち合わせ場所を決め、次の景色を歩いていくのだと思います。